2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
野田秀樹のオリジナルは大竹しのぶによる1人芝居なのだそうだが、今回evkkはそれを2人芝居として再構成した。(3パターン用意してオリジナルに忠実な1人芝居ヴァージョンもある)僕が見たのは宮下牧恵が主役を務める2人芝居ヴァージョン。 実にシン…
若手劇団の芝居を見る楽しみは、彼らが何を目指し、何を伝えようとしているのかを知ることにある。そういう目的意識が明確な芝居だったとき、それがたとえ拙かったとしても、満足できる。大切なことは、何が出来たか、ではなく、何を目指したか、にある。表…
最初の30分ほどを見逃したけど、大丈夫。これはどこから見たって楽しめる、そんな芝居になっている。野外で上演され、たまたま通りがかった人が、何となく、足を止め、見入る。なんだか、不思議な光景がそこにある。なんだ、なんだ、と見続ける。なんかおも…
これは実に久々のヘルツウォーク映画なのだ。そして、取りあえずは、なんとかヘルツウォークらしい映画でホッとした。もちろん、ほんとうは、もっと気狂いみたいな映画を期待したけど、さすがにそういうものはもう作らない(作れない)のだ、と残念に思う。…
たった81分の映画なのだが、この濃密さ。テンポが早いから、一瞬も目が離せない。情報量は多いわけではないけど、登場人物が多いから、ひとりひとりの短い描写からいろんなことを理解しなくてはならない。覚えきれないよ、だいたい誰が誰でどうした、という…
『コップ・カー』のジョン・ワッツがスパイダーマンを手掛けたらこんなふうになったのか。確かに悪くはない。この起用は成功だ。軽いノリで楽しめる映画になった。しかし、まだ、このレベルでは納得はいかない、というのも事実だろう。確かに今までの「ヒー…
原作となったアニメ映画をそのまま実写化する意味って、どこにあるのか。これは実写ですればいいようなことをあえてアニメでした映画だった。でも、それが結果的に、アニメならではのストーリー展開をする映画になっていた。だからこれはそのままでは実写映…
三池崇史はなぜ、この映画を引き受けたのだろうか。もちろん、何でもありの彼だから、オファーされたら、蹴ったりはしないだけ、なのかもしれないけど、もういい加減この手のマンガは飽きてないか。なんでもする。そこにそれなりの面白さを見出して、楽しも…
こういうちょっと不思議なラブコメディ(みたいなもの)をベルギー映画は得意だ。(と、偉そうに書いたけど、実はこれはオランダ映画らしい)平気な顔してありえないようなことをやってくれる。現実の世界の中で平気の屁でやる。まるで当たり前のように描か…
これは渾身の力作である。今時、こんな芝居は誰も作らない、という芝居を作り続けた異才、大竹野正典の息子である大竹野春生の新作。父親と比べられるのは嫌だろうけど、この作品を見た以上、ぜひ比較したくなる。大竹野がずっとこだわり続けた家族の話に、…
番外編である。昭和40年代を舞台にして、今回は我南人と秋実さんの出会いを中心にしてワンエピソードで見せる。お話はいつも通り、よく出来すぎていて、嘘クサいところもあるけど、でも、なんとも心地よいから、素直に騙されようと思えられる。そして、幸…
近未来の架空の国(といっても、充分、日本だけど)を舞台にしたコメディ。戦争が終わって荒廃した国を復興させるためにひとりのアイドルが奮闘する。戦後の何もない焼け跡から生まれた歌。山崎モモエは、山口百恵ではなく美空ひばりがモデルになるべきだろ…
1950年代、アイルランドからニューヨークにひとりやってきた女の子を主人公にして、彼女がたったひとりでブルックリンの町で生き抜いていく姿を描く。最初はなかなか上手くいかないし、寂しかったけど、だんだんここに自分の居場所を確保していく。彼女…
『パワーレンジャー』を見た。これだけの大作なのに、まるでお客が入っていない。本国ではそれなりにヒットしたようだが、日本では難しいようだ。東映の「戦隊もの」が原作である。それがアメリカに渡り、25年。製作費120億の超大作映画として、よみが…
浜辺美波の演じた少女の姿が目に焼き付いて離れない。たった1年間に満たない最期の時間を、風のように駆け抜けていった姿が。 原作を読んでいたから、ちゃんと知っていたはずなのに、そのいきなりの退場に衝撃を受けるのは、主人公の少年と同じようにまだ…
HPF初参加(そうだったんだぁ! 天商の頃は何度も参加していたけど)のOBF高校は、なんと唐十郎初期の傑作に挑戦した。こんな難しい作品によくぞ挑んだ。しかも、ちゃんと歌うし。唐組の協力でちゃんと歌のシーンもオリジナルに忠実に再現しようとしたよう…
トム・クルーズが出演する映画は必ず見る。彼の選択には意味があると思うからだ。ただの金儲けではなく、自分が今生きる上で必要なものをそこに選んでいる。役者としてというより、人間として、映画に関わっている。そんな気がするからだ。次に何をするのか…
どこにも居場所はなかった。1960年6月から1971年1月までの1年8ヶ月。名曲喫茶、無伴奏で一人の男と出会った女子高生。高校3年の夏から始まる怒濤の時代の記憶。学生運動の時代。東京から遠く離れた仙台の町で生まれ、育った。女子校で制服粉砕運動を指…