2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
大みそかの今日、さきほど今年最後の映画を見た。劇場で見逃した『パピヨン』だ。とてもいい映画で満足した。マックイーンの傑作『パピヨン』の2度目の映画化作品である。どうして今頃これをリメイクするのか、よくわからないけど、高校生の頃、劇場で見て…
今年最後にこれだけは見ておきたいと思った。3時間29分の超大作である。NETFLIXの提供なので、小規模の劇場で充分な宣伝もなくひそかに上映されている。大阪ではシネリーブル梅田で1日1回上映のみ。でも、映画ファンなら誰もが知っている今年一番の問題…
「毎日が実験だ」というキャッチフレーズが気持ちいいし、初々しい。そういう作り手側の姿勢がちゃんと芝居に反映されている。一人芝居で、ある男の内面の葛藤をいくつもの視点からみつめていく。現実と虚構のはざまで行き来する、短いシーンの積み重ねで、…
映画や芝居は本数が減ったけど、読書は大丈夫。というか、冊数では例年より増えている。156冊読んだ。もちろん小説が9割以上だ。その中からのベストテン。 わかりやすいように2019年の出版された新刊本だけでベストテンを選ぼうとしたけど、2018…
今年はこの30年間くらいで初めて芝居の鑑賞本数が100本に満たないという異常事態に陥るかと思われたが年末でなんとか103本には達したので、ほっとした。まぁ、大事なことは本数ではなく中身なのだけれど、それにしても鑑賞本数の激減には驚く。自分…
外国映画は76本。でも、今日明日であと2本見るからそれをベストテンに入れるかもしれないからこれは暫定順位。 1位 希望の灯り トーマス・ステューバー 2位 芳華-Youth- フォン・シャオガン 3位 帰れない二人 ジャ・ジャンクー 4位 影武者 shadow チ…
今年劇場で見た新作日本映画は93本。その中からの10本だ。でも、10本から漏れた映画に愛着がある。『きみと波にのれたら』とか、『町田くんの世界』とか。どちらもとてもチャーミングな映画だからだ。自分の趣味で選んでいるのについついベスト作品と…
こんなにも楽しい映画がまるでヒットしていない。時代錯誤の企画だからだ。そんなこと、見る前からわかっていた話だ。でも、この企画でGOサインを出した。そこには何があったのか。それを確かめたくて劇場に行く。 周防正行監督だって今この企画で集客が可…
22年ぶりに寅さんが帰ってきた。こんな映画が作られるなんてなんだか夢にようだ。でも、正直言うと少し見るのが怖かった。渥美清が亡くなったことで、寅さんは終わったのだ。その事実は消えることはない。もちろん、みんなの心の中には、今もずっと寅さん…
先にNHKで放送された90分のヴァージョンを見ている。あの時は困った。これは一体何事だろうか、と不安にさせられる。この映画が何を意図したものなのかがよくはわからなかったからだ。8年ぶりのイ・チャンドンの新作だから、とても期待していたし、原…
この内容で2時間5分はさすがに長い。だけれども、仕掛けたお話をきちんとすべて収めるところに収めるためにはこれだけの尺が必要だったのかもしれない。シチュエーションコメディだけど、リアルは全く求めない。荒唐無稽を貫く。バカバカしくて楽しい芝居…
こんなにもハイテンションな芝居はめったにない。最初から最後まで役者たちはずっと叫び続けている。さぞや疲れることだろう。でも、みんな同じように叫び続ける。最初から最後まで。95分間。怒濤の快進撃を見せる。凄い。 作、演出の松森モへーの脳内で生…
今年3本目の往来公演。前回から2か月での新作上演となる。今回は主人公にアイドルの女の子(内木志)を起用して(というか、この企画はきっと彼女ありき、のものなのだろう)彼女を劇団が支えるという形での上演。内容はいつものパターンの人情喜劇。 網走…
CGアニメーションとして蘇ったルパン3世なのだけど、全くお話がつまらない。山崎貴監督なので、期待大だったのだけど、どうしてこんなことになったのだろうか。『カリオストロの城』を目指したはずなのに、ストーリーの表層をなぞるだけで、まるで弾まない。…
「この公演をもって、南船北馬の大阪公演はしばらくお休みいたします。」という告知がチラシのなかにあった。南船北馬一団の旗揚げからずっと棚瀬さんのお芝居を見てきたものとしては感慨深い。もう20年以上になる。 大阪で芝居を作ってきた彼女が新しい一…
実話の映画化なのだけど、このはちゃめちゃぶりには驚かされる。プロレスにすべてをかける家族のお話。よくあるスポコンものなのだけど、安心して見ていられる。こんな嘘くさいお話なのに、実話というのがいい。エンディングで紹介されるモデルとなった家族…
自分に何ができるのか。何を望むのか。心臓移植手術で命を取り留めたのに、何に対しても無気力になり、生きるハリを失ってしまった。そんな女性が主人公。冒頭はそんな彼女のめちゃくちゃな日々がスケッチされる。あきれ返る。見ながらさすがに「それはない…
こんな地味なクライムサスペンスがひっそりと映画館で上映される。たまたま見たのだけど、これがなかなかの拾い物。最初から最後まで緊張感が持続する。次はどうなるのかと、ハラハラドキドキさせられる。でも、奇想天外なアクション映画ではない。よくある…
3人の男女による今(2018年)と昔(2011年)をそれぞれの視点から描く。大学時代棒高跳びをしていた。2人は同じ大学の陸上部のチームメイトだ。友人であり、ライバルでもある。しかも、名前も同じ。佐藤倫太郎と佐藤林太郎。かたや平凡な記録保持者…
6人の作家たちによる短編連作アンソロジー。共通するテーマはタイトルにあるように、「行きたくない」という気持ち。それがエスカレートすると「生きたくない」になるのは必定のことだ。それぞれの作品が様々な角度から「行きたくない」想いを切実に語る。…
この芝居を見ながら、大竹野によるこの台本は他の彼の作品と較べてあまり上手くないな、と思った。「大竹野正典ぼつじゅう企画」の作品をずっと見てきて、というか、彼の作品をずっと見てきて、つまらないと思ったことはなかったけど、今回この芝居を見なが…
公開から5ヶ月が過ぎても、まだ上映は続く。お正月まで上映が続くのではないか。7月の公開時に見たけど、もう一度見たくて、劇場に行った。今年は異常気象で、秋の台風の折、東京でも大雨が降り、日本中で河川の氾濫や大規模の浸水が続いた。荒川が決壊し…
寺田夢酔が今回取り上げたのは三島由紀夫の『近代能楽集』。「班女」「熊野」「葵上」の3つのエピソードを2本立で上演する。重い芝居だから、3本一挙上演ではしんどい、という配慮か。 僕が見たのは「班女」と「熊野」。2本で1時間20分。あっという…
見始めてすぐ、気分が悪くなってきた。この芝居の描く世界は僕のふだんの日々と地続きだからだ。学校へ行くことが苦痛になっている僕の今の現実を芝居でまで再現されてはかなわない。吐き気がする。もちろん、それは大袈裟だけど。 それにしても、この芝居が…
なんと2時間50分の大作である。これはありえない長さだ。劇場に入るとき、その上演時間を知り、啞然とした。しかも、内容はバカバカしいコメディである。そんなものを延々と3時間近く(休憩10分を挟んで)見せられるのか,と思うと、見る前からうんざ…
4世代の女たち。長崎の旧家を舞台にして祭りの日に久々に家族が揃う。80代の祖母と60代の母親。40代のふたりの娘。さらには次女の20代の娘。そこに11歳の近所の子も加わるから、なんと、都合5世代にわたる女たちの群像劇になる。彼女たち6人が…
年末といえば忠臣蔵、なんていう時代ではもうないけど、今年は久々に忠臣蔵映画が登場した。松竹映画のお得意のちょっとふつうじゃない時代劇シリーズとして。『殿、利息でござる!』のあのテイストの映画だろうと楽しみにして劇場に向かったんだが・・・う…
こんなヘンテコな映画が作られ、TOHOシネマズで公開される。最近はなんでもありで、楽しい。B級映画だけど、キャストも地味というか、ほとんど知らない人だけ(僕が知らないだけかもしれないけど)で、自主映画に毛が生えたくらいの低予算作品なのに、な…
これは面白い。『シャイニング』の続編なのだが、スティーブン・キングの小説の映画化というだけではなく、大胆にもキューブリックの傑作映画の続編をも視野に入れた映画なのだ。テイストは明らかに違うのだけど、あの世界観を踏襲する。終盤雪に閉ざされた…
とても期待したのだが、残念な映画になった。大人のラブストーリーという触れ込みだったが、ラブストーリーとしても中途半端だし、生き方についての映画としても、だめ。平野啓一郎の小説の小説の映画化という高いハードルを乗り越えられなかった。もちろん…