2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
精力的に公演を続けるエイチエムピー・シアターカンパニーの新作。同時代の海外戯曲を紹介するシリーズの4作目。今回も実に楽しい作品に仕上がった。深刻な問題を扱いながら、しかも、近未来の話で、なんだか難しそうな芝居だな、と見る前(始まる前にパンフ…
いつものように何もない正方形の象徴的な舞台空間は具体的なドラマを提示しない。台風によって閉ざされた安全だったはずの空間は、地震によって破壊される。逃げ場として求めた村の消防団の詰め所に来た。だがそこに閉じ込められる。こういう基本的な設定は…
これは凄い。思いもしない出来に驚く。こんなにも新鮮な驚きに満ちた映画には、なかなかお目にかかれまい。思いがけない拾い物で、ニンマリさせられる。前田弘二監督の2作品(『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』)はいずれもおもしろかったけど、だか…
現在配信で公開されているヨルノサンポ団のウイングカップ参加作品。今回のウイングカップの掉尾を飾る作品なのだけど、コロナ禍で予定されていた公演が中止となり、代替措置としてこの作品が上演されることになった。実は配信ではなく、録画撮りのための公…
80年代のアメリカを舞台にした韓国人の移民のお話。(最初はこれはいつの時代の話なんだろうか、と気になっていた。大統領の名前が出てきてようやく時代背景がわかる)若い夫婦とと2人の子供たちがアーカンソーの高原にやってくる。そこにあるのはトレーラー…
意外だった。もっと甘美な映画だと思っていた。ホウ・シャオシェンの『冬冬の夏休み』みたいな。ノスタルジックでほろ苦く、でも幾分感傷的で甘い映画ではないかと勝手に期待していたので、そのクールな視線に戸惑う。まるでドキュメンタリーのようにある家…
この芝居を見てよかった。なんだか自分が生き返った気すらする。この芝居を見て、彼女たちの熱い想いを受け止めたとき、生きる勇気をもらった気がして、胸に熱いものがこみ上げてきた。 1995年。あの年にこの作品は作られた。阪神淡路大震災、そして地下…
前作『犬鳴村』以上に嫌な気分にしかならない映画だった。それを意図したのなら成功なのだろうが、こういう成功作を誰が見たいと思うのだろうか。作品の完成度は低く、ストーリーは安易だし、ゆるゆるで緊張感は全くない。なのに、不快感だけはMAXである…
1月23日の公開が緊急事態宣言がらみでいきなり延期になり、いつ公開されるのかも未定のまま3月に入ったのだが、十分な告知もないまま、いきなり3月8日から(月曜日だ!)超拡大公開が始まった。すべてが謎のままの上映開始である。 この20年以上に及ぶエ…
これはある意味で新田真剣佑によるもうひとつの『戦国自衛隊』だと考えてもいい。彼の父親である千葉真一のあの代表作と、とてもよく似た設定の作品に彼が挑戦するというのはなんだか興味深いと思った。もちろん全く別の映画なのだが、題材として比較されて…
こういうB級パニック映画を見るにはほんとうに久しぶりのことだ。昔は大好きだった、だけど、今ではもうほとんど見なくなった。それに、こういう映画は今の時代、映画館にはなかなか掛からないし。でも、レンタルショップにはある。しかも凄い量で。この手の…
男よりも女同士で生きること。2人ともそういう選択をする。もちろん、それがずっと続くかどうかはわからないけど、それは男と女であっても同じだろう。華子は結婚したけど、自分から離婚した。美紀はもちろん結婚なんかしない。同じ男と関わりながら彼女たち…
数日前、この小説の映画を見る予定だった。でも、諸事情から見送った。で、先に小説を読むことにした。今日映画に行こうと思ったけど、小説が面白すぎて映画館に行く時間を惜しんで先にその時間で残り半分を読むことにした。映画は来週に見に行こう。予想し…
実はこの小説のことを書きたいとずっと思いながら、書く機会もなく時間だけが過ぎた。あまりに面白くて、前半を読んだところで、感想を少し書いた。書いた後、読んだ後半、なんと全くタッチが変わってしまうのだ。これは詐欺だ、と思うくらいに。あんなに幸…
今更僕がここに書かなくても映画ファンなら、誰もが知っていることだろうけど、これは素晴らしい映画だ。先週公開直後に見てきて、感心した。2時間半があっという間だった。とても豊かな気分になれた。美しい風景を背景にした人間ドラマはとてもよく出来て…
これもまた、たまたま昨日読んだ。何の期待もなく。読みながらだんだん加速度がつく。ページをめくるスピードが心もち速くなる。でも、じっくりよみたい、という気持ちもあるからそれを微妙に抑えようとする。面白すぎる。 彼女の無骨な生き方が。カレーが好…
映画は映画館で見たい。できるだけ情報を入れずに新作を見たい。同時代を生きる気分を共有できるからだ。でも、現実は厳しい。というか、昔はなかなか映画を見ることが出来なかったから、見ることがかなわない映画について憧れ、空想を巡らし、知らない間に…